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Archaeology / Experiment Review

Vol. 5, NO. 2 / May 2020

クローヴィス以前の集団

Yuichi Nakazawa

Letters to the Editors

In response to “クローヴィス以前の集団


Loren Davis, David Madsen, Lorena Becerra-Valdivia, Thomas Higham, David Sisson, Sarah Skinner, Daniel Stueber, Alexander Nyers, Amanda Keen-Zebert, Christina Neudorf, Melissa Cheyney, Masami Izuho, Fumie Iizuka, Samuel Burns, Clinton Epps, Samuel Willis, and Ian Buvit, “Late Upper Paleolithic Occupation at Cooper’s Ferry, Idaho, USA, ~16,000 Years Ago,” Science 365, no. 6,456 (2019): 891–97, doi:10.1126/science.aax9830.

新大陸へ人類が最初にいつどのようなルートを通って拡散したのかという課題は、更新世の人類居住の古さを探求する研究者らによって長らく議論されてきた。最近まで、クローヴィスと呼ばれる狩猟採集民が北米最初の居住者であるという説明が受け入れられてきた。クローヴィスの集団は、最終氷期に出現した陸橋をわたって、北東アジアからアメリカ大陸へと移住したと考えられてきたのである。過去10年間にわたり、このクローヴィス・ファーストモデルは、クローヴィス以前の年代を示す遺跡のデータが蓄積されてきたことによって見直しを迫られている。ローレン・デイヴィスらはこの論文(「アメリカ合衆国アイダホ州クーパーズ・フェリー遺跡における約16,000年前の後期旧石器時代後半の居住」)で、放射性炭素年代測定を用いて、こうした遺跡のひとつから得られた遺物と人間活動の痕跡に基づいてクローヴィス以前の編年を確立しようとしている。アイダホ州のクーパーズ・フェリー遺跡は、後期更新世に拡大と縮小を繰り返しつつも、北アメリカ大陸の北西部を広く覆ったコルディレラン氷床と呼ばれる大陸氷河の南端に位置する。この論文で報告したクーパーズ・フェリー遺跡の最新の発見から、デイヴィスらは、最初に北米に居住した人類の拡散ルートが太平洋岸に沿っていたという考えを支持する。また、北東アジアとアメリカ大陸のクローヴィス以前の集団のあいだの技術的な関連性を指摘している。

クローヴィス文化を代表する遺物は大型の基部有樋尖頭器である。この種の尖頭器は北米大陸の多数の遺跡から確認されており、特徴的な形とデザインをもつ。もともとクーパーズ・フェリー遺跡から出土した有茎尖頭器は、クローヴィス以前の居住の可能性を暗示していた。茎部をもつという特徴からは、これらの石器群はクローヴィスとは全く異なる石器群であることは明らかであり、その後、西部有茎尖頭器石器群と名づけられた1。デイヴィスらは論文の中で、この遺跡の最古の居住を示す年代を報告している2。彼らは層序と対応する炭化物と動物遺存体の年代に加えて、有茎尖頭器から得たデータを加味している。

デイヴィスらは、風成のシルトから成るLU3層から得られた年代がおおよそ15,660 – 13,260 cal. BPに収まることを報告している。これらの年代値は晩氷期(16,000 – 13,000 cal. BP)に相当するため、現在のところ13,300-12,800 cal. BPとされているクローヴィス・コンプレックス3よりも古くなる4。クローヴィス以前の年代を得たLU3層から掘り込まれた4つの土坑の年代は、おおよそ15,000-13,000 cal. BPとなる。ベイズ推定モデルを用いて、デイヴィスらはクーパーズ・フェリー遺跡における最古の居住年代は16,560-15,280 cal. BPとした5。この最古の年代は、北アメリカ北西部の氷河の融解によって無氷回廊が開く時期よりも古くなる。このことから、デイヴィスらはクーパーズ・フェリー遺跡に最初に居住した人々は、北太平洋岸沿いに移住したことを想定している。

クーパーズ・フェリー遺跡出土の有茎尖頭器と日本の両面調整の有茎尖頭器の形態が似ていることから、クローヴィス以前の人々と北東アジアにいた後期旧石器時代の人々のあいだに「文化的な関連」6 があった可能性をデイヴィスらは指摘する。この提案は、東アジアから後期更新世の人間集団が移住したことがネイティブ・アメリカンの祖先集団の成立に寄与したとする現在の遺伝学の推定と矛盾しない7

クーパーズ・フェリー遺跡における最古の居住年代が意味する重要な意義とは、この遺跡がクローヴィス以前の人々が居住した遺跡として正式に認められたことだ。新大陸のクローヴィス以前の遺跡として既に認知されている遺跡には、ワシントン州スクイム近郊に位置するマニス遺跡、オレゴン州のペイズリー洞窟群、テキサス州のゴールトおよびフリードキン遺跡などがある8 これらの遺跡の年代は、南米チリ南部の海岸地域に位置するモンテベルデII遺跡から得られた約14,800-13,500 cal. BPの年代値と対比可能である9。この編年観は、現在推定されている、アメリカ大陸の初期の居住者たちが南米の南端まで拡散した速さと整合的である。

北東シベリアで見つかった34個体の古人骨から抽出されたゲノムデータは、北アメリカの最初の居住者の起源に関する興味深い手がかりを提供している10。これらの古人骨の年代は、更新世から完新世(31,600-600 cal. BP)にかけてであり、ネイティブ・アメリカンの祖先が後期更新世の北東シベリア集団から派生したことを示している。北アメリカでは、アンジックの幼児(モンタナ州の中南部で発見されたパレオインディアンの男性人骨)から抽出された古代DNAから、クローヴィスの人々がネイティブ・アメリカンへ遺伝的な貢献をしたことが明らかとなっている11。まだ解決されていない難題は、後期更新世のクローヴィス以前の集団はもともと派生した北東アジアの遺伝的なグループと共存していたのかどうか、という疑問である。クローヴィス以前の集団がどこから起源したのかも不明である。現在の遺伝学の考えによると、ベーリンジア12の東から北アメリカへと拡散した集団に遺伝的につながる北東アジアの集団は、約26,000-19,000年前の最終氷期最寒冷期には、おそらくはベーリンジア南部にいたであろうと考えられている13

デイヴィスらは、マーティン・シコラらが確認し、2019年に論文発表した「古代パレオ・シベリア人」や「東アジア人」といったクローヴィス以前の人々の遺伝的な祖先集団を特定するまでには至っていないが、デイヴィスらの論文は、日本列島に居た後期旧石器時代の集団がその候補となる可能性を示唆する。しかし、南西日本の琉球諸島を除き14、更新世の人類化石記録は日本列島では極めて乏しく、日本列島の旧石器時代の集団に関する遺伝的な内容は謎に包まれている。直接的な証拠がない中では、考古学的な推論がクローヴィス以前の人々の起源について考察する際に重要な役割を果たす。つまり、新大陸へ海岸伝いに移動することに先立って、日本列島からベーリンジアなどを含む北東アジアの諸地域へ人類が拡散したというイベントについて妥当な推論を導くことが課題となる15

デイヴィスらは、クーパーズ・フェリー遺跡における最古の居住面(LU3層)から出土した有茎尖頭器と、日本の両面調整の有茎尖頭器―とくに北日本に分布する立川型尖頭器(TSP)―を比較する。この比較は、形態的な共通性とそれらが晩氷期(16,000 – 13,000 cal. BP)に帰属するという年代観に基づく。両者の全体的な形状に共通点もみられるが、技術と人の拡散を結びつける際には細心の注意を払うべきである。太平洋を越えるような遠隔地間の事例を比較検討する場合がまさにそうである。

もともとTSPは北海道南部の立川遺跡第IIおよび第III地点から発掘された有茎尖頭器に対して命名された。これらの有茎尖頭器に関する最初の研究は1960年に発表された16。その中で、3つの特徴が確認されている:押圧剥離によって整形された両面調整の尖頭器である点、茎部の長さは尖頭器の全長の約4分の1である点、茎部の両側縁が磨かれている点、である17。このやや直截的な分類はその後の知見が増えることによって曖昧となった。その知見として、北海道から見つかった祝梅型や遠軽型などの有茎尖頭器がある。TSPに分類された有茎尖頭器はさらに、茎部の形状とプロポーションに基づいて5類型に細分されている18

TSPが使われていた時期は未だにはっきりしない。指標となった立川遺跡においてさえ、遺物は地表から浅いところから見つかっており、理化学年代も得られていない19。北海道の様々な有茎尖頭器(立川型、遠軽型、祝梅型など)は後期旧石器時代の後半に位置づけられるものの20、それらの理化学年代も未決定である21。反対に、日本列島の本州における有茎尖頭器は約14,000 cal. BPの年代をはっきりと示している。この時期には、縄文時代の初期に出現した型式に分類される土器が伴う。これは隆起線文土器として知られており、約15,000-14,000 cal. BPの最終亜間氷期に相当する22。縄文は「縄目の文様」を意味するが、隆起線文とは、工具を引きずることや粘土を指でつまみ出した結果、粘土が帯状に張り出した器面の様式を意味する。北海道で最初に出現する縄文土器は爪形文土器(器面に爪状の型が押されている)であり、東部の大正3遺跡に代表され、放射性炭素年代値は15,000-14,000 cal. BPにまとまる23

製作物の形態やスタイルが類似することの意味を説明するためには、相同、収斂、文化的な浮動を区別する必要がある24。北東アジアから北アメリカへの人の拡散は人類史の中でもユニークなイベントである。そのため、考古学者は観察単位の中でも異質な点よりも共通する項目に着目しがちである―例えば、石器の組成、石器石材の種類、共通する遺構などである。更新世末期の人々は現生人類であり、行動的可塑性をもっていたと思われる25。彼らは、ベーリンジアを通って環北極圏の太平洋岸を拡散する過程で遭遇した周氷河環境に対して、自らの生業行動と技術を断続的に再組織する必要に迫られただろう。これらの変化は同様に、技術の収斂や多様化をもたらしたかもしれない。

2003年のことだが、評者はニューメキシコ大学でブルース・ハッケル先生とジョー・パウエル先生による大学院ゼミに出席していた。このゼミで評者は初めてパレオインディアン研究について学ぶことができたのだが、直ちにクローヴィスとクローヴィス以前の人々の起源に関する見解が百家争鳴であることを知ることとなった。それらは、1930年代の半ばに調査されたニューメキシコ州のサンディア洞窟における謎に包まれた発見26や、ソリュートレアン仮説として知られるクローヴィスがヨーロッパから起源すると考える論争を呼んだ仮説などである27

1990年代の半ば以来、クローヴィスの起源を探るアメリカの研究者たちの仕事はケネウィックマンの発見によって込み入ってきた。ワシントン州の河川沿いの土手から大学生によって発見された人骨は、パレオインディアンの男性であることが明らかとなった。その形質的特徴は北日本の先住民であるアイヌとの関連性を示唆していた。この発見は、人骨の所有権をめぐるその後数十年間もの法廷闘争の幕開けでもあった。研究者たちは、アメリカ先住民の墓地に関する保護および返還法の観点から、人骨がみつかったワシントン州の地区の責任者であるアメリカ陸軍工兵隊、さらにこの人骨が自分たちに帰属すると考える地元の先住民たちとのあいだで、人骨および製作物の帰属をめぐって闘うことになったのだ28。この問題は、2017年に人骨を地元の先住民であるユーマティーラの人々へ返還し再埋葬するまで解決をみなかった。

ケネウィックマン論争が展開していた一方で、海岸沿いの拡散ルートによってアメリカ大陸に最初に人類が移住したという展望が支持を集め始めた29。併行して、研究が進展し、第一義的には文化的なまとまりとして捉えられるパレオインディアンが、ネイティブ・アメリカンの祖先を生み出した集団でもあるという共通了解が培われた。結果的に、クローヴィス以前に関する論争も性質が変化した。とくに、パレオインディアンのコンプレックスの成立を系統発生学的に理解しようとする研究は、考古学的な命題を地球科学的方法によって明らかにする地考古学的アプローチや、石器の定量的な分析によって提示されている30。論文の中でデイヴィスらは、遺伝学的調査による最新の知見から得られた証拠を参照しつつ、新大陸へ最初に拡散した人類が北東アジアに起源するという説を検討している。論文が示すように、アメリカの先史時代における旧石器概念は、旧大陸の後期旧石器と後期更新世の技術的連関を包摂するように拡張されるべきである31

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  1. Loren Davis et al., “Context, Provenance and Technology of a Western Stemmed Tradition Artifact Cache from the Cooper’s Ferry Site, Idaho,” American Antiquity 79, no. 4 (2014): 596–615, doi:10.7183/0002-7316.79.4.596; Geoffrey Smith et al., “The Western Stemmed Tradition: Problems and Prospects in Paleoindian Archaeology in the Intermountain West,” PaleoAmerica 6, no. 1 (2020): 23–42, doi: 10.1080/20555563.2019.1653153. 
  2. Loren Davis et al., “Late Upper Paleolithic Occupation at Cooper’s Ferry, Idaho, USA, ~16,000 Years Ago,” Science 365, no. 6,456 (2019): 891–97, doi:10.1126/science.aax9830. 
  3. 「複合」という用語は,特定の地域の多数の遺跡に認められる,共通の年代をもつ遺物群に対して用いられる. 共通する特徴をもつことから,特定の考古学的文化を構成するとみなされる.特定の遺物組成や土器様式は複合となりうる
  4. Michael Waters and Thomas Stafford, “Redefining the Age of Clovis: Implications for the Peopling of the Americas,” Science 315, no. 5,815 (2007): 1,122–26, doi:10.1126/science.1137166. 
  5. これらの年代値はLU3層の下部(LU2と接する付近の海抜411.55メートル)から得られた炭化物の最古の年代値を採用している
  6. Davis et al., “Late Upper Paleolithic Occupation at Cooper’s Ferry,” 895. 
  7. Bastien Llamas et al., “Ancient Mitochondrial DNA Provides High-Resolution Time Scale of Peopling of the Americas,” Science Advances 2, no. 4 (2016): e1501385, doi:10.1126/sciadv.1501385; Martin Sikora et al., “The Population History of Northeastern Siberia Since the Pleistocene,” Nature 570, no. 7,760 (2019): 182–88, doi:10.1038/s41586-019-1279-z; Erika Tamm et al., “Beringian Standstill and Spread of Native American Founders,” PLoS ONE 2, no. 9 (2007), doi:10.1371/journal.pone.0000829; Morten Rasmussen et al., “The Genome of a Late Pleistocene Human from a Clovis Burial Site in Western Montana,” Nature 506, no. 7,487 (2014): 225–29, doi:10.1038/nature13025. 
  8. Michael Waters, “Late Pleistocene Exploration and Settlement of the Americas by Modern Humans,” Science 365, no. 6,449 (2019), doi:10.1126/science.aat5447, 引用文献も参照
  9. James Adovasio and David Pedler, “The Ones that Still Won’t Go Away: More Biased Thoughts on the Pre-Clovis Peopling of the New World,” in Paleoamerican Odyssey, ed. Kelly Graf, Caroline Ketron, and Michael Waters (College Station, TX; Texas A&M University Press, 2014), 511–20; Tom Dillehay, Monte Verde: A Late Pleistocene Settlement in Chile, vol. 1 (Washington, DC: Smithsonian Institution Press, 1997); David Meltzer, “On the Pleistocene Antiquity of Monte Verde, Southern Chile,” American Antiquity 62, no. 4 (1997): 659–63, doi:10.2307/281884. 
  10. Sikora et al., “The Population History of Northeastern Siberia.” 
  11. Stuart Fiedel, “The Anzick Genome Proves Clovis Is First, After All,” Quaternary International 444 (2017): 4–9, doi:10.1016/j.quaint.2017.06.022; Rasmussen et al., “The Genome of a Late Pleistocene Human.” 
  12. Beringia,” Wikipedia. 
  13. Martin Sikora et al., “The Population History of Northeastern Siberia.” 
  14. Ken-ichi Shinoda and Noboru Adachi, “Ancient DNA Analysis of Palaeolithic Ryukyu Islanders,” in New Perspectives in Southeast Asian and Pacific Prehistory, ed. Philip Piper, Hirofumi Matsumura, and David Bulbeck (Canberra: ANU Press, 2017), 51–59. 
  15. もうひとつのルートとして,北海道から千島列島を経てカムッチャカ半島へぬけるルートがある.小島における短期居住キャンプの考古学的痕跡は過小評価されているかもしれないが,考古学的な人口推定によれば千島列島における人類居住は約3500年前以降に顕在化する. Ben Fitzhugh et al., “Resilience and the Population History of the Kuril Islands, Northwest Pacific: A Study in Complex Human Ecodynamics,” Quaternary International 419 (2016): 165–93, doi:10.1016/j.quaint.2016.02.003. 
  16. 吉崎昌一編 1960 『立川: 北海道磯谷郡蘭越町立川遺跡における無土器文化の発掘調査』市立函館博物館、函館
  17. 吉崎昌一編 1960 『立川: 北海道磯谷郡蘭越町立川遺跡における無土器文化の発掘調査』市立函館博物館、函館
  18. 栗島義明 (1984) 有茎尖頭器の型式変遷とその伝播, 駿台史学 62: 50–82. 
  19. 吉崎昌一編 1960 『立川: 北海道磯谷郡蘭越町立川遺跡における無土器文化の発掘調査』市立函館博物館、函館
  20. 山原敏朗 (1998) 北海道の旧石器時代終末期についての覚書, 北海道考古学 34: 77–92. 
  21. 有茎尖頭器は,局部磨製石斧などを伴う後期旧石器後半の石器群に含まれることがある.とくに広郷型や忍路子型細石刃石器群として知られる,石刃・細石刃技術を基盤とするグループもしくは技術複合に伴う. Yuichi Nakazawa and Fumito Akai, “Late-Glacial Bifacial Microblade Core Technologies in Hokkaido: An Implication of Human Adaptation along the Northern Pacific Rim,” Quaternary International 442, Part B (2017): 43–54, doi:10.1016/j.quaint.2016.07.019; 山田 哲(2006)『北海道における細石刃石器群の研究』六一書房、東京
  22. 橋詰 潤 (2015) 「後期更新世末期の本州中央部における本州中央部における両面加工狩猟具利用の変遷」『第四紀研究』 54–5; Toshio Nakamura et al., “Radiocarbon Dating of Charred Residues on the Earliest Pottery in Japan,” Radiocarbon 43, no. 2B (2001): 1,129–38, doi:10.1017/s0033822200041783. 
  23. この遺跡には茎部をもたない両面調整の尖頭器がある.北沢 実他『帯広・大正遺跡群2』、帯広市教育委員会、帯広
  24. 日本列島に分布する有茎尖頭器にさえ地域的なヴァリエーションがある.有茎尖頭器は本州では初期の縄文土器に伴うのに対し,北海道では細石刃石器群に伴うことがある
  25. Frederic Mery and James Burns, “Behavioral Plasticity: An Interaction between Evolution and Experience,” Evolutionary Ecology 24, no. 3 (2010): 571–83, doi:10.1007/s10682-009-9336-y. 人間もリスクに応じて行動や生業に関わる技術を再編成する. Ben Fitzhugh “Risk and Invention in Human Technological Evolution,” Journal of Anthropological Archaeology 20, no. 2 (2001): 125–67, doi:10.1006/jaar.2001.0380. 
  26. Douglas Preston, “The Mystery of Sandia Cave,” New Yorker, June 12, 1995, 66–83. 
  27. Bruce Bradley and Dennis Stanford, “The North Atlantic Ice-Edge Corridor: A Possible Palaeolithic Route to the New World,” World Archaeology 36, no. 4 (2004): 459–78, doi:10.1080/0043824042000303656; Lawrence Straus, “Solutrean Settlement of North America? A Review of Reality,” American Antiquity 65, no. 2 (2000): 219–26, doi:10.2307/2694056. 
  28. James Chatters, “The Recovery and First Analysis of an Early Holocene Human Skeleton from Kennewick, Washington,” American Antiquity 65, no. 2 (2000): 291–316, doi:10.2307/2694060; David Hurst-Thomas, Skull Wars: Kennewick Man, Archaeology, and the Battle for Native American Identity (New York: Basic Books, 2000); Joseph Powell, The First Americans: Race, Evolution and the Origin of Native Americans (Cambridge: Cambridge University Press, 2005). 
  29. 例えば, David Anderson and Christopher Gillam, “Paleoindian Colonization of the Americas: Implications from an Examination of Physiography, Demography, and Artifact Distribution,” American Antiquity 65, no. 1 (2000): 43–66; Tom Dillehay, The Settlement of the Americas: A New Prehistory (New York: Basic Books, 2000); James Dixon, Bones, Boats & Bison (Albuquerque: University of New Mexico Press, 1999). 
  30. 例えば, Briggs Buchanan and Mark Collard, “An Assessment of the Impact of Resharpening on Paleoindian Projectile Point Blade Shape Using Geometric Morphometric Techniques,” in New Perspectives on Old Stones, ed. Stephen Lycett and Parth Chauhan (New York: Springer, 2010), 255–73; Thomas Jennings and Michael Waters, “Pre-Clovis Lithic Technology at the Debra L. Friedkin Site, Texas: Comparisons to Clovis through Site-Level Behavior, Technological Trait-List, and Cladistics Analyses,” American Antiquity 79, no. 1 (2014): 25–44, doi:10.7183/0002-7316.79.1.25. 
  31. Thomas Williams and David Madsen, “The Upper Paleolithic of the Americas,” PaleoAmerica 6, no. 1 (2020), doi:10.1080/20555563.2019.1606668; Eldon Yellowhorn, “Regarding the American Paleolithic,” Canadian Journal of Archaeology 27, no. 1 (2003): 62–73. 

Yuichi Nakazawa is an archaeologist and Assistant Professor at Hokkaido University.


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